五番街のマリーへ

皆さん、「五番街のマリーへ」をご存じですか。阿久悠作詞・戸倉俊一作曲の曲で「ジョニィへの伝言」のあとを受けた曲として、出来た曲です。

ペトロ&カブリシャスにいたころの高橋真梨子が歌った古い歌です。今でも彼女のコンサートなどで両方ともよく歌われています。

「ジョニィへの伝言」では、『ジョニィが来たなら伝えてよ、2時間待ってたと』で始まり、ダンサーの私が待ちぼうけを食わされて一人寂しく次のバスで旅に出ていく、私はダンサーとして一人で食べていけるから心配しないでと伝言を残して。といった内容の切ない歌です。

それを受けた曲の五番街のマリーは、『五番街へ行ったならば、マリーの家へ行き、どんな暮らししているのか、見てきてほしい…、マリーと言う娘と遠い昔に暮らし、悲しい思いをさせた。それだけが気がかり。もしも嫁に行って、今がとても幸せならば寄らずにほしい』というものです。お分かりのようにもう随分と長い時間がたった時のジョニィの青春の思い出だった訳です。

実はこれと絵に描いたようにそっくりな依頼があったので、ご披露しようと思い、説明が長くなりました。

60代の男性の方、もう現役を引退され、子供たちもそれぞれに独立され、ご夫婦2人でゆっくり暮らしていらっしゃる方でした。その方が生涯、忘れることのできない青春時代の一人の女性について、その後がどんな人生だったか。幸せな暮らしだったと思うが、調査してほしいというものでした。

分かっていることは旧姓名、当時の住所、高校、短大、それぞれの卒業年度、家族構成、勤め先などですが、40年以上も前の情報からその方の人生を探るのは並大抵ではありません。個人情報の扱い方の厳しさもあり、大いに苦労をしましたが、時間を充分に頂き、こちらの空いた時間を使うことにも同意していただいてやっと、レポートすることが出来ました。

ご依頼人の方から、青春の1ページの続きを読むことが出来て、本当に良かったと喜んで頂けました。結果は依頼人の方にのみお知らせするものですので、ご想像にお任せします。人の人生には、色んな思い出があるものだなと思います。思い出調査のお話は今回で終了いたしますが、どんなご依頼でも何とか致しますのでご相談ください。

ただし、ストーカー行為や法律に違反するようなにおいのする調査についてはお断りいたしますのであしからずお願い申し上げます。

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