こんな依頼がありました…特別編〜危険な依頼〜vol.1

こんな依頼がありました…特別編〜危険な依頼〜vol.1

~危険な依頼vol.1~

 

この仕事を始めて、かれこれ15年を超えました。
まぁ…いろんな事がありまして、このブログ『こんな依頼がありました~シリーズ』でも御紹介できるわけですが、
「危険な目に遭ったりするんですか?」
なんて質問をよくされます。

 

というのも、ぼくは浮気調査も勿論請け負うのですが、何故か、いつの間にか企業さんからの仕事が多くなってたのです。
テレビ東京の経済報道番組『ワールドビジネスサテライト』に、
過去、2回ほど取材協力した事がありますが、その際に

 

“企業探偵”と紹介されたほどです。

 

おそらく、テレビでハッキリと企業探偵と紹介されたのは、僕が初めてだと思います。(知る限りでは。)
それは、さておき、
浮気調査は、ある程度、関係人というのは限られてきますね。
ですが、企業さんの依頼というのは、時に危険な人物が絡んでいたり、所謂、“反社(反社会的人物又は企業)と呼ばれる人たちが関係している事があります。

 

別に、反社の人たちを敵にまわしてるわけじゃありません。
ぼくは、こんな仕事をしていますが、非常に臆病な人間です。
とても、とても…そんな恰好の良いものじゃなく、たまたま探偵しか長続きしなかった(笑)だけです。

 

で、過去に一度だけ、これはヤバい事になった…という案件がありました。
今回はそのお話です。
え…前置きが長くて申し訳ありません(笑)
今回のお話は、少々細かに順を追ってお話しますので、何回かに分けて載せていきたいと思います。

 

さて。
この依頼の始まりは、都内のある不動産関係の会社と同業者との係争から端を発しました。
詳しい事はわかりませんが、何十億というものに関する係争だったようです。

 

元請けは、都内の某民間調査機関で、当時、ぼくの取引先でした。
◯◯バンクとか、人事◯◯とかいう民間調査機関は、行動確認調査(所謂、探偵調査)の調査員を殆ど持っていません。
そこで、僕らのような専門の業者に業務委託するわけです。
今回もそうでした。なので、詳しい内容は明かしてもらっていませんでした。

 

で、その係争中の片方の会社が依頼会社なのですが、相手の会社が依頼会社に対して嫌がらせを始めたというのです。
どんな嫌がらせかと言うと、依頼会社のビルの前に、日の丸が塗装された街宣車をつけ、定期的にスピーカーで依頼会社の誹謗中傷に近い事を喚き立てるらしいのです。

 

しかし、係争相手が差し向けた証拠はない…

 

そこで、その街宣車を尾行して、行き先や接触人物を割り出して欲しいという…
最初は、そんな内容でした。
僕らは、依頼会社から連絡を待ち、街宣車が来たという情報をもらってから、直ちに現場に向かいました。

 

連絡が来てからですから、僕らが現地に着いた頃には騒ぎは終わっていて、ちょうど帰って行くところでギリ間に合いました。
そして、その街宣車の尾行を始めたのですが、
流石に、相手も警戒行動をしながら走行していきます。
調査車両は、もう限界です。

 

最後はオートバイの調査員だけになって何とか追尾しましたが、東京湾の、とある埠頭付近で見失ってしまいました。
東京湾⁉️埠頭⁉️

 

ぼくはオートバイの調査員を責めませんでした。
だって、ぼくらは民間人。何の特権もないのです。
危険に晒されないで良かったと思うのです。

 

元請けの調査会社の社長と相談して、もう止めようという話をしていました。
でも、そうはなりませんでした。
ここで止めておけば、後々、僕に危険が迫る事はなかったでしょう…

 

(次回(5/13頃掲載予定)につづく)

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