こんな依頼がありました~Part❷

こんな依頼がありました~Part❷

~ブランド品の横流し~

これは、数年前の事。大阪の某ブランドショップの店員による商品横領の話。

それはもう…超一流のブランド。

女性なら、泣いて喜ぶ(笑)

ちょっとしたポーチ程度の物でも数万円するような…

店内に入れば、値札など見る事ができない…ってか、あれって値札付いてんのかしら?

…で、依頼者はもちろんショップ側。

依頼者によると、どうも倉庫から商品がボチボチ消えると。

ある年のクリスマスイブが近づいた日が調査の実施日。

ショップ側のから、怪しいと思われる若い男性をマークして欲しいと依頼。

まずは初日。彼は閉店後、店を出た彼を僕らは尾行を開始した。彼は彼女の思われる女性と合流。

この女性、これがまた別のブランドショップに勤めている人物であった事が判明。

彼女と手をつなぎ、地下鉄に乗って、とある駅で下車。

駅を出ると、そのままイタリアンレストランに…

とても店内に入りたかった…

なぜか❓

店内での様子を確認したいからですが…

何しろ、外は寒いのです。多少の雪もチラつき…

余談ですが、僕らの外で立っての張り込みは、普通の方と全く体感温度が違うのです。

何故なら、同じ場所にジッとしているからです。

しかし、残念な事に…店内が狭くて、初日という事もあり、調査発覚を避けるために外で待機。

3時間くらいでしたかね…やっと出てしました。

はて❓帰る方向が違う。

依頼者から聞いている彼の住所なら、また地下鉄に乗るはず…

が、乗らずに…

あっ‼️

何と、駐輪場から自転車‼️

ひとり一台ずつ…

…マジか?

と言っても、よくある事です。

いくら僕らが車やバイクを用意していても、電車にバイクや車を自転車担いで乗るわけにはいかないので…

ましてや、今回は依頼者から本人徒歩だから車やバイクの使用はNGと言われていたので、何にも用意していません。

仮に用意していたとしても、おそらく情報による自宅の最寄り駅に置いてあったでしょうし…

で、どうしたかというと…

もちろん、ダッシュです??(笑)

心筋梗塞で斃れる寸前でしたが、追い切りました?

で、驚いたのが…

ま…これもよくある話ではあるのですが、

彼はとっくに引っ越していたのです。

しかも、彼女と同棲。

会社には申告していなかったのですね。

しかし当然、会社には交通費をもらっているでしょうけど、

本来の彼の住所地と、判明した新住所だと、新住所の方が遥かに交通費が安い。

これも、あえて誤魔化しているんでしょうね。

こうして連日、調査を続けたある日の事。

店が閉まって、従業員がほとんど帰った後、最後に彼が出て来ました。

おおきな、ショップの袋を持って…

これを一部始終、帰宅まで撮影。

その夜…ショップ側によれば、在庫がひとつ消えたそうな…

彼を問い詰めたところ、正直に認めたそうな…

依頼者は詳しくは教えてくれません。

どうも、その日の袋の中に、商品があったそうな。

店から出てきたところからの映像を本人に見せ、問い詰めたとの事ですが…

ショップ側が教えてくれたのは、

彼は、それらの商品をネットオークションで、『正規品』とうたって売りさばいていたそうです。

これも、見事に…“クビ”になったそうです。

…しかし、あのブランド…新品だし、相当に稼いだでしょうな…

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